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「大規模浮体構造物による海洋空間の開発利用に関する調査研究」の報告書

 事業名 大規模浮体構造物による海洋空間の開発利用に関する調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


■事業の内容

(1) 浮体構造物の特性と活用方向及び問題点の整理
 浮体構造物による海洋空間の開発利用の実現化に重要ポイントは浮体構造物の利点、特徴を最大限に生かした必要性の高い事業でなければならない。そのため、浮体構造物の特徴について浮体構造物の開発利用に関する既存の調査研究、構想計画事例を整理した。また、これまでに計画提案された浮体構造物が実現に至らない理由、問題点についても調査を行い打開の方向を検討した。
(2) 各地域・各省庁における海域・水域の開発課題と地域分類
 公共関連プロジェクトで海域・水域において問題・課題を抱えるプロジェクトについて探り、浮体構造物による課題解決の可能性について検討を行うため、各省庁及び地方公共団体においてヒアリング調査を実施した。また、浮体構造物が持つ特徴を活用する視点から、地域の条件を整理し、その条件によって浮体構造物のニーズが導き出されるよう地域分類を行った。
(3) 有望事業分野の検討
 上記(1)の浮体構造物特性と活用方向、及び(2)浮体構造物のニーズの2つの検討結果を合わせて、地域類型の中から必要性が高い浮体構造物の事業分野と有望地域の代表例について検討を行った。
(4) 有望事業のフィージビリティスタディ
[1] 有望事業のモデル設定
 上記(3)で実現可能性があると考えられる地域類型に対して、経済条件的ニーズと自然条件による問題点の技術的解決性の観点から、最も実現可能性が高く、規模も比較的大きくモデルに適切と考えられる事業を抽出した。また、実現性の高い条件に合う海域を選定した。
[2] モデル基本計画の策定
 有望事業をモデル事業の海域にあてはめ、各条件に適当な規模等を想定して構造物の基本計画を策定した。その際、既存データでモデル地域の地形、海象、水質などの自然条件や、地域特性、交通等の社会条件を整理し、地域ニーズヘの適合性を明らかにした。また、計画内容には、平面、断面、配置図、供給処理関係、交通計画、浮体方式などを盛り込むこととした。
[3] 事業化可能性の検討
 実現可能性をさらに実証あるものとするため、さらに下記の諸点から事業化の可能性を検討することとした。
a. 技術的可能性
 浮体構造やその移動・固定方法、安全性、供給処理方法、交通アクセスなど技術的な問題点の有無、また、その解決方法など。
b. 社会的ニーズ
 需要が十分あるか否か、浮体構造が社会に受け入れられる可能性の有無。
c. 経済的可能性
 計画に必要となる投資額を明らかにして、浮体とせずに埋め立てとする場合や、浮体としなければ対象地域を替えざるを得ない場合など、他に可能な代替案の投資額と問題点の比較、あるいは収支想定からの採算性など。
※ 本事業は平成3年6月29日完了予定である。
■事業の成果

昨今のウォーターフロントの再生論や都市空間の再開発論を背景に、海洋空間利用の新たなるコンセプト創造や都市開発が、大手ゼネコンを始めとして急ピッチに進められている。このような環境下にあって我が国造船業は、長期に亘る構造不況の後遺症もあって、今一つこの方面への積極性に欠けているのが現状である。今後、我が国の造船業が健全な経営と安定化を図っていくためには、今一度海洋空間全域における造船業のポテンシャルを見直し、これを最大限に活用する方策を検討する必要がある。よって本調査研究では、ゼネコン等他業界のノウハウと協業することにより、海洋空間の市場形成を行い、その実現化方策について検討を行った。
 調査の結果、大規模浮体構造物による海洋空間の開発利用について、実現的ニーズだけでなく長期的な夢のあるユニークな利用施設を新たに創案することができ、また、事業化の可能性及び事業主体等についても具体的な検討を行うことができた。これらは企業の経営の多角化と安定化を図るための基礎資料となるものであり、我が国造船業の発展に資した。





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更新日: 2020年4月4日

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