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日本の献体四十年

 事業名 篤志献体の普及啓蒙
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


東京医科歯科大学の献体30年

 

東京医科歯科大学

 

本学の解剖体事情(受け入れ遺体数)は1950年代から70年代にかけて社会の安定化とともに激減していた。その一方で学生定員数は60年代後半以降、医歯各学部80名と増加したため、医学部は学生6人に1体、歯学部は学生8人に1体の実習を余儀なくされた。解剖体数の減少と呼応するかのように1955年ごろより献体運動がしだいに盛んとなっていったが、本学の対応はにぶく、献体登録第一号は1965年であり10年の遅れを取っていた。しかし解剖学教官と事務官が一体となった啓蒙運動が実を結び、献体登録者数は1980年代から90年代にかけて漸増し、登録会員総数は1996年6月現在で3,268名である。これは1982年に献体者への文部大臣感謝状贈呈制度が創設され、さらに翌83年議員立法による献体法が制定されて献体が社会の認知を受けたことが大きな原因のように思われる。また、引き取り遺体総数に対する献体登録者数の比率は、1970年代の10数%から90年代の80%へと献体運動の盛り上がりとともに増加しており、生前の意思により提供された遺体による実習が望ましいことを考えれば、ほぼ理想に近づいていると言える。現在では医歯各学部とも実習は学生4人に1体で行われ、高学年や研修医および臨床医の臨床解剖学,さらに新しい手術術式の開発のための研究にも対応できる状態である。
本学では、解剖体の引き取り、処置、火葬等については、医学部と歯学部の解剖学全講座が協力して当たっている。解剖体業務専属の技官が献体登録と解剖体業務の要として活躍しており、また教官(助手)は夜間および休日の当番を交代で携帯電話で対応している。引き取り用の車は寝台自動車を借り上げ、日中の引き取りは専属の技官が同乗し、夜間および休日は寝台自動車会社に依託をしている。団体としては白菊会東京医科歯科大学支部として活動していたが、1983年以降は「東京医科歯科大学献体の会」として独立し、総会および懇談会が毎年約300名の会員の出席をもって開催されている。また、篤志解剖全国連合会の事務局が1976年から88年まで10年以上にわたって本学医学部解剖学第二講座内に置かれ、諸会議が本学で行われていた。
慰霊式は病理解剖、法医解剖と合同で10月末ご遺族のみならず「献体の会」会員も招いて築地本願寺で行われる。遺骨返還式ならびに文部大臣感謝状伝達式は、その年度に解剖実習を行った学生全員が出席して行う。ご遺骨は解剖学教授が、また感謝状は学長がそれぞれ直接ご遺族に手渡して謝意を表している。

 

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