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日本の献体四十年

 事業名 篤志献体の普及啓蒙
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


信州大学医学部半世紀

 

信州大学医学部

 

解剖学実習に必要な遺体の確保は医学部にとって最も重要な業務の1つであるが、第2解剖学教室が分離するまでの遺体関係業務は尾持昌次教授が担当され、学生10名に1体の割合であった。
第2解剖学教室が開設されて解剖体収集業務の大部分を同教室が受け持つこととなった。当初の昭和26年は、年間の遺体収集体数は9体に過ぎず、系統解剖学実習は学生8人に1体の割合で行うことしかできなかった。
そこで、鈴木誠教授はじめ教室員一同が長野県内の各関係方面に協力を要請して廻る努力を続けた結果、収集遺体数は急激に増え、昭和33には49体が確保され、系統解剖学実習も学生2人に1体の割合で行えるまでになった。
昭和41年には学生入学定員が60名から80名に、昭和47年にはさらに100名に増員され、また隣接する塩尻市に松本歯科大が新設されたことも影響し、他方では、社会情勢の変化から、以前には解剖遺体の大部分をしめていた身元不明や引き取りの無い遺体の数が急減し、鈴木教授が病没された昭和48年には必要数の遺体を確保することが困難となった。
志水義房教授が着任し、昭和51年10月には篤志家団体「信州大学こまくさ会」が設立された。このような対応と、教室員一同が24時間体制で解剖遺体の収集に努力した結果が実を結び、平成4年度末には献体登録者数が目標の1,000名を越えた。その結果、教育効果を考慮して、系統解剖学実習は従来通り学生4人に1体の割合として、代わりに第1解剖学教室が担当している局所解剖学実習の遺体を従前の学生100名に2体から8体に増加させることとなった。また他に、信州大学医療短期大学部・理学療法および作業療法学科のパラメディカル学生教育のために年間3体を提供している。
信州大学こまくさ会発足後の会員数の増加によって、解剖学実習に使用された遺体に対する献体者の占める割合は昭和52年3.3%、昭和53年10.0%、昭和54年10.7%、昭和55年14.8%、昭和56年12.1%、昭和57年12.9%、昭和58年36.7%、昭和59年26.5%、昭和60年26.7%、昭和61年40.6%、昭和62年31.3%、昭和63年55.7%、平成元年54.5%、平成2年43.3%、平成3年34.3%、平成4年60.6%、平成5年51.4%、平成6年60.0%、平成7年60.0%と着実に増加した。
なお、解剖体慰霊祭は毎年1回佛式により行ってきたが、平成2年からは献花方式による無宗教形式で挙行することになった。また、今年度より献体者に対する文部大臣の感謝状の伝達式とご遺族へのご遺骨の返還式を医学部主催のもとに挙行することになった。

 

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