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日本の献体四十年

 事業名 篤志献体の普及啓蒙
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


長崎大学余光会45年

 

長崎大学余光会

 

長崎大学に所属する篤志献体団体の名称を「長崎余光会」と称し、その設立の謂は他大学と多少異なる。余光会の設立は昭和27年12月に遡り、病理解剖並びに系統解剖を目的として民間主導型の献体団体の先駆として発足している。当時、病理解剖に熱心であった開業医諸熊武治先生は「解剖なくば医学の進歩なく、解剖に対する世人の理解実らざれば医学の進展は望めない」という不動の信念のもとに初代会長として会則、役員を定めてこの会の発展に努力されました。
発足時の役員には多くの民間人有力者の方々が名を連ね、解剖予約運動という世界でも類をみない運動に大きな力となりました。解剖を勧める手段として最も身近な病理解剖を勧め、その中から系統解剖の必要性を説くことで次第に系統解剖を増やしてきました。諸熊武治先生は昭和41年逝去されましたが、生誕八十年の手記の中に『洋の東西を問わず、人間は長い間火葬を忌み、土葬を行ってきた。しかし今日では火葬が一般化し、法制化している。これは驚くべき変革であり、人間の進歩である。しかしわたくしをして云わしめれば貴重な屍体を焼いて一あくの灰にする、これ程もったいない話はあるまい。これを一歩すすめて解剖に用うれば、どの位社会を益し、子孫を幸にするか想像にあまりある。わたくしは世の識者この理を深く認識し、何れの日か「火葬より解剖」にと云う真理があかしせられ、解剖が常識化し、普及し、法制化する時節が到来することを信じて疑わない』と記載されています。真に今日の献体運動の真義と法制化をも予見した先達であられた。因みに、本会の名称たる「余光」は史記甘茂の子之燭幸有余子可分我余光から長崎短期大学長青山武雄氏の撰によるもので「恩恵を人に推す」の義である。
その後、情勢の変化に伴い昭和51年12月、献体募集を系統解剖のみに絞り、事務局も長崎大学医学部解剖学第二教室内に移管して再発足、今日に至っている。事務局では二代目諸熊武康会長のもとに先達の精神を忘れずに粛粛と会の運営に心掛けている。平成8年3月末現在、生存会員822名、成願会員252名の多くを数えるに至りました。活動状況としては、例年11月大学の開学記念日に合わせて病理解剖と合同の解剖体慰霊祭が医学部記念講堂で関係者多数の参列のもとに厳粛に取り行われ、ご冥福をお祈り致しております。また会員の親睦を兼ねて余光会懇談会を催している。例年8月には該年度の解剖実習に参加した医学部、歯学部の学生が参列して行う納骨式および盆供養を大学の納骨堂のある聖徳寺にて催し学生達の感謝の意を表している。

 

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