日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 産業 > 運輸.交通 > 成果物情報

外洋における油流出事故対策の調査研究報告書

 事業名 海洋における油流出事故対策に関する調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


3.2 防除資機材

油回収船を中心とした油回収装置の種類と性能については、海外の事例が防除資機材の運用形態として調査している(シップ・アンド・オーシャン財団,1992)。また国内については、油回収船の回収方式・能力については調査されている(海上災害防止センター,1996)が、オイルフェンス、処理剤、吸着材、作業船、等の具体的な仕様については十分ではない。

ここでは運用システム検討の資料とするために、防除機材の種類別にその具体的な仕様と性能について、既往文献資料とヒアリングにより調査を行った結果について防除資機材の種類別に述べる。

 

3.2.1 オイルフェンス

市販されているオイルフェンスのデザインはさまざまであるが、その種類はカーテン式(固形浮体式、充気式)と衝立式に大別され、いずれも以下の特徴を備えている。

 

1)越流防止・軽減用のフリーボード

2)フェンス下部からの漏油防止・軽減用のスカート

3)空気・浮揚材による浮力

4)風、波、水流等への耐久性を確保するための張力部材

 

(1)カーテン式オイルフェンス

水面下に連続したスカート部あるいはスクリーンを有し、通常断面が環状の固形浮体または充気式浮体がそれを支えている(図3-2-1)。充気式オイルフェンスは浮体内の空気を抜けば保管が容易である。一方、固形浮体式のそれは破損しにくい反面、収容にスペースを必要とする。この種のオイルフェンスは波乗性能に優れ、適度な逸出速度を持つとともに清掃しやすいものが多い。

現在外洋向けに設計・使用されているカーテン式オイルフェンスのうち典型的なものの仕様について表3-2-1(1)に示す。ここにはフロート形式として、固形および充気の双方のタイプを挙げてあるが、材質に目新しい点は見受けられないものの、各製品とも全高が高く、外洋向けの大きな特徴となっている。

表中の製品カタログ値では、外洋の条件下での使用実績についても言及している。特に荒天時の適用性については、AllMaritim社のNOFI-1000はビューフォート風力階級6、有義波高4m、風速14m/sの条件下での使用が可能であるとしているが、包囲した流出油の越流、くぐり抜けについては有効な情報は得られていない。また、デンマークのRO-CLEAN DESMI社は、様々な規模の荒天時対応型充気式オイルフェンスを販売している。

これは、補強繊維入り耐油性合成ゴム2枚をサンドイッチ構造に圧着したもので、表3-2-1(2)に示すように暴風時の気象条件下において波高6.0mのへの対応能力がある。さらに同表に示した展張時間は、LLOYD Resister立ち会いによる検査結果、また同じく引張試験結果については、公的機関立ち会いによる検査証明書に保証されたものである。同表中のRO-BOOM3500は、現在世界最大のオイルフェンスとして知られている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
768位
(32,567成果物中)

成果物アクセス数
13,349

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2020年9月19日

関連する他の成果物

1.「Marine Oil Spill Response」
2.「海洋における油流出事故対策に関する調査研究」の報告書
3.荒天追波中の運航方法?追波にひそむ危険性の回避?
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から