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外洋における油流出事故対策の調査研究報告書

 事業名 海洋における油流出事故対策に関する調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


3.4 防除費機材の運用方法

油回収装置および油回収船は、単体でなくシステムとして運用されることがほとんどである。そこでこれらの運用形態について文献調査および国内外の専門家、研究機関、回収業者、等を対象としたヒアリングを実施し、現状についてとりまとめた。

 

3.4.1 沖合作業

海面の油の拡散を抑制し、回収しやすいように集束・保持する作業には、オイルフェンスが必要不可欠である。沖合における油回収装置の稼動はオイルフェンスの展張状況に依存する。ここでは主として船舶によるオイルフェンスの展張形態、デザイン、曳航、機動性等について調査した結果について記す。

 

(1)複数船舶による作業

流出油の拡散を防止し、収集率を向上させるために長い(300m以上)オイルフェンスを2隻の船舶で展張する(図3-4-1)。展張形態は主としてU、V、J字形態となるが、回収装置は展張したフェンスとともに曳航するか、オイルフェンス後方に別の船舶により配置する。

この手法に適したオイルフェンスのデザインは、テンションメンバをオイルフェンス布地と離して、ブライドルもしくはスカートの下のネット部でオイルフェンスに取り付けたものである(図3-4-2)。これによりオイルフェンスを曳航時も垂直に保持し、かつ海面の波動に追随させることができる。一方、中央部あるいは水線部にテンションメンバを取り付けたオイルフェンスは、水面と平行になりやすい。

この稼動形態のうちU字型曳航の場合においては、奇数個のスパンでオイルフェンスを形成し、U字に展張したフェンスの先端部から油が逃げることを防ぐ。また、曳航中のオイルフェンスに急激な応力がかからないようにオイルフェンス両端と船舶の間の曳索長を十分にとる必要がある。

曳航中のオイルフェンスを正規の位置と所定の速度に保持するためには、船舶の機動性が重要となる。2隻の曳船は、少なくとも油を囲い込んだ状態で維持可能な最大速度でオイルフェンスを曳航するのに要する動力の半分を備え、低速時の機動性が良好である必要がある。

 

 

 

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更新日: 2020年9月12日

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