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うみのバイブル第3巻(米国海軍・シーレーン・海洋地政学入門に関する基礎的な論文)

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


テムや、思想などの海洋的価値観(Maritime Valuse)と、中国やロシアに代表される大陸国家の大陸的価値観(Continemtal Valuse)の相違を明確にしたい。すなわち、大陸国家は陸続きで国境が接しているために侵略を受け易く、常に国境を挟んで臨戦態勢を維持し、侵略を受ければ多量の軍隊(陸軍)を動員して戦かわなければならなかった。このため、大陸国家は陸軍を重視し徴兵制度を取る国が多く、国家の性格は概して専制的であり閉鎖的で、その制度は一般に軍国主義的とならざるを得なかった。また、大陸国家は隣国への不信や不安からか、あるいはラッツェルの「地球上には大国を1つだけしか容れる余積がない」との学説の通り、領土への執着が強く、歴史上ジンギスハーンからナポレオン(Bonaparte Napoleon)、ツアー(The Czar-ロシア皇帝)、そしてヒトラーと、常に領土を拡大し大帝国を建設してきた。大陸民族の戦い方は政治や外交よりも武力戦を重視し、直接的で戦争は殲滅戦を好み、その戦略はクラウゼウィッツ(Carl von Clausewitz)に代表される。また、大陸国家の国際関係は自己中心的であり、自己正義感が強く、さらに第2次大戦前のドイツや日本、崩壊したソ連のように資源の100パーセントの自給自足を求めようとする傾向が強いという特徴がみられる。

一方、海洋国家は海洋が天然の城壁の役割をし、侵略の危険も少なく他国の領域を通過することなく、比較的自由に外国と交易し、必要な物資や文化を導入してきた。このため、社会システムや思想は開放的で、自由主義的となる傾向が強く、さらに海洋を通じた海外貿易により富を容易に得てきたため、海軍、商船隊や漁船隊などのシーパワーを重視する国家が多い。また、多量の兵員を必要とせず、さらに船を操るには特別の知識と体験を必要とするところから、兵制は志願兵制度を取る国家が多い。また、艦艇は高価で建造に年月が必要なことから、戦争では努めて武力戦を避け、外交交渉や威嚇により目的を達する傾向が強く、戦略は間接的でリデルハートに代表される。海洋国の利点の一つが安価大量の輸送力であり、海洋の存在する所はどこへでも自由に安価に多量の物資を運びえることである。このため海洋国家は有無相通じる国際貿易、特に国際分業化を促進し海洋国家間を相互依存の関係としてきた。さらに、海洋国家は国際交通路として海洋の平和を必要とするところから、海洋を介して結び付き世界的な協調体制や同盟関係を構築する傾向が強く、古来「海洋国は同盟国とともに戦う」と言われてきた。

ところで、日本は海洋国家であろうか。大陸国であろうか。歴史を見ると日本が海洋に進出したのは、倭寇が活躍した一時期に限られ、日本人が海を利用し積極的に海

 

 

 

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