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「中型造船業魅力化推進」の報告書

 事業名 中型造船業魅力化推進
 団体名 日本中小型造船工業会 注目度注目度5


■事業の内容

中型造船業が、21世紀に向って健全に発展していくためには、第1に優秀な若年労働力の獲得と最新の設計生産技術の吸収による高い技術レベルの維持、第2に設計から生産に至る総合工程でのコスト削減と構造改善に基づく産業基盤の強化による国際競争力の維持が不可欠である。
 さらに近年の造船業を取り巻く情勢に鑑み、高度情報化への取り組みも不可欠の状況となっている。
 本事業は、上述に対して団体で集中的に実施することが望ましい事業を推進するとともに、参加企業の個別近代化に対して制度的な支援を行い、以て斯業の魅力化に資することを目的として、次の事業を実施した。
 [1] 魅力化推進指導
   コンピュータリゼーション委員会の決定に基づき、当会が開発すたプログラム成果物を基に下記の通り指導を行った。
  [1] 実施場所
   a.関東地区 東京都港区   霞山会館9階 「ふよう」の間
   b.四国地区 愛媛県今治市  浅川造船(株)会議室
   c.九州地区 福岡県福岡市  福岡造船(株)会議室
  [2] 指導内容
   a.波浪中復原性計算(不規則波対応)に関する理論解説及び同じプログラムに関する入力データの作成について
   b.静水中復原性計算及びタンク容積計算プログラム(ウィンドウズ95対応版)の活用方法及び計算精度を高めるための適正な入力データの作成について
  [3] 講師 水産庁水産工学研究所漁船工学部
       船体性能研究室研究員 松田 秋彦
 [2] 生産システムの高度化
   生産システム高度化委員会及び生産管理改善分科会の決定に基づき、中型船舶の製造・修理作業の実態と問題点について次の通り3地区における現地調査を行ったほか、工場見学を併せて実施し、相互技術交流、コスト削減の検討及び作業負担軽減の提案等を委員会報告書にとりまとめた。
  [1] 中国地区
   a.調査先 広島県豊田郡 (株)神田造船所
   b.調査員 (株)エスエステクノロジー 砂 川 祐 一
         (株)ケンズシステム    笠 間 正 明
   c.テーマ 中手ヤードにおける生産合理化、工程管理等について
  [2] 四国地区
   a.調査先 愛媛県越智郡 伯方造船(株)
   b.調査員 (株)エスエステクノロジー 砂 川 祐 一
         高武技術士事務所    高 武 淳 夫
   c.テーマ 中小造船所における工作方法、工場レイアウト等の工夫について
  [3]九州地区
   a.調査先 山口県下関市 三菱重工(株)下関造船所
   b.調査員 (株)エスエステクノロジー 砂 川 祐 一
         学識経験者       西 川 冨士郎
   c.テーマ 大手造船所における生産技術、コスト削減等について
 [3] 高度情報化への対応
  [1] コンピュータリゼーションの推進
    コンピュータリゼーション委員会において、下記の通りパソコン用船舶設計計算ソフトウェアの開発を行った。
   a.波浪中復原性計算プログラム(不規則波対応)
   b.静水中復原性計算プログラム(ウィンドウズ95対応版)
   c.タンク容積計算プログラム(ウィンドウズ95対応版)
  [2] 高度情報化への対応
    情報ネットワーク分科会において、下記の通り調査研究を行った。
   a.インターネットによるホームページ開設
   b.修繕作業の合理化に資する仕様の標準化及び修繕記録の電子データ化の検討、プログラムモジュールの基本設計
 [4] 法制度に基づく近代化の支援
   事業実施主体として中小企業近代化促進法に基づく構造改善及び労働力確保法の雇用管理改善に必要な事務手続きのため、書面調査、近代化地区委員会の審議により個別企業の改善計画及び実施状況を下記の通り法令様式に取りまとめ、魅力化推進委員会の審議を経て運輸大臣及び東京都知事に提出した。
[1] 平成9年度構造改善実施状況報告書(5カ年間の実績報告を含む。)
  [2] 雇用管理改善計画の現状(実施状況報告書を含む。)
■事業の成果

本事業を実施した結果、会員企業36社が法制度に基づき業界ぐるみで雇用管理の改善に取り組み、個別企業の近代化、省力化設備・環境改善設備の導入、福利厚生施設等の充実を図り、9年度において58億円の設備投資を行った。
 その結果、週所定労働40時間体制への円滑な移行を果たすとともに、平成4年度末(本事業実施前)に65.2%であった新卒者採用の充足率が89.2%に向上した。同様に中途採用の充足率についても82.7%から90.1%に向上し、本事業の主要な目的である「若年労働力の確保」に資することができた。
 また、委員会活動を通じて、最新技術情報の提供、生産現場におけるコストの削減を図った。
 高度情報化への対応においては、不規則波に対応できる波浪中復原性計算プログラムの完成、既存の静水中復原性及びタンク容積計算プログラムのウィンドウズ95環境への移植等を果たし、設計における電算化の推進とコスト削減に貢献した。また、インターネット上にホームページを開設し、会員企業の広報宣伝と技術情報の提供を行う基盤が作られた。さらに修繕作業の合理化に資する仕様の標準化、修繕記録の電子データ化についてもプログラムモジュールの基本設計を行った。

 生産システムの高度化においては、3地区における工場見学及びディスカッションを通じて生産技術の向上と相互交流、コスト削減に資することができた。





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