日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 産業 > 運輸.交通 > 成果物情報

舶用機関整備士更新講習会指導書(平成12年度)

 事業名 舶用機関整備士の資格検定
 団体名 日本舶用機関整備協会 注目度注目度5


3) ナカシマ新型特殊舵UPラダー ナカシマプロペラ株式会社

 

UPラダーは、高速船用吊舵としてナカシマプロペラで開発された特殊舵です。高速船の吊舵は、船速が速いため、おのずと舵発生力が大きくなります。従って、舵上部の構造強度が要求される結果、従来の舵軸と舵板とをフランジ結合にした場合、舵軸の直径も大きくなり、また、フランジの寸法も大きくなるため、全体的な抵抗が非常に大きくなります。

UPラダーは、舵軸のフランジを円盤におきかえ、この円盤を直接支持する軸受け構造としたことにその特徴があります。大きな曲げモーメントの懸かる頸部軸受部を大きな円盤にすることにより、強度的に安全な物にするとともに船体抵抗となっていた従来の舵軸、フランジを廃止した結果、付加物抵抗が全く無くなったことにその特徴があります。

また、UPラダーは、航空機の主翼に設けられるフラップの原理を応用した特殊舵でもあり、舵は、主舵板とそれにヒンジで結合されたフラップからなっていて、前述の円盤を貫通するヒンジには、簡単なリンク機構が船内側に設けられていて、舵を取った時、フラップが主舵板に対してその舵角以上になる構造となっています。主舵板の最大舵角は、45度に設計されており、この時、フラップは、船の前後方向に対して90度の方向を向くように設計されています。(図1参照)従って、主舵板の舵角を45度にした時、プロペラ噴流のほとんどが横方向に曲げられる為、通常航海中は勿論、離接岸等の定速時においてもUPラダーが優れた操船性を発揮します。

さらに、UPラダーは、フラップを作動させるためのリンク機構が従来、船体外にあったものを船内に設けたことからオートパイロットで高速航行中、主舵板を動かさないでフラップのみを操舵することによって航行することが可能な構造も用意されています。図2にUPラダーの取り付け構想図を示します。また、写真1にUPラダーを実際に装備したFRP漁船(もじゃこ船/ヤンマー造船建造)の例を示します。

 

特長

1. 舵抵抗が極めて小さい。

2. 高速航行中は、フラップのみ操舵して航行するため保針性が良い。

3. 船体と舵とが一体となったような構造となっていて水流の逃げが無いため、舵発生力が大きい。

4. 一体構造で組み立てられた舵構造物のため、短時間で取り付けが可能である。

5. フラップを作動するリンク機構が船内側にあることからメインテナンスが容易である。

 

<特許公開 2000-16393>

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
1,254位
(32,806成果物中)

成果物アクセス数
7,951

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2021年1月16日

関連する他の成果物

1.1級舶用機関整備士指導書(平成12年度)
2.1級舶用機関整備士問題集解答付(平成12年度)
3.2級舶用機関整備士指導書(平成12年度)
4.2級舶用機関整備士問題集解答付(平成12年度)
5.3級舶用機関整備士指導書(平成12年度)
6.3級舶用機関整備士問題集解答付(平成12年度)
7.1級舶用機関整備士更新講習会指導書(平成12年度)
8.環境低負荷型舶用推進プラント研究開発研究成果中間報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から