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文化資源の広域的活用に関する研究

 事業名 文化資源の広域的活用に関する研究
 団体名 地方自治研究機構 注目度注目度5


3 主要事業案
(1)新常陸国風土記夢追郷・“電脳風土記”編纂プロジェクト
 
(1)文化資源総点検「あるってよーぐめっけろ」(歩いてよく見つけましょう)
 
○主旨
 対象地域には、多様な文化資源が賦存しながら、その存在や価値が認識されていないことも少なくないが、広域的な視野から文化資源のストックを捉えていくことで、新たな発見や再認識の機会へとつながることが考えられる。
 “電脳風土記”編纂とは、多様な立場の住民が、各人の好みや技を出し合い、フットワークを駆使して我が地域の文化資産を点検・再発見し、ワークショップや情報整備を経て、これを広範な交流につなげるものであり、電子情報化がデータベースや広域のネットワーク化のポイントとなる。これを、住民主体が、地元の歴史や特性を再認識し、そこに暮らすことの誇りを育み、未来へとその価値を手渡していくための運動ともしていく。
 
○内容
・住民参加のワークショップの開催(本調査研究も材料に、地元での展開を考える)
・「あるってよーぐめっけろ」活動の展開
・わが家・わが町の宝探し(アンケート、昔話採集活動、家族会議の喚起等)
・まちの音・色・香・風景の発見→絵・写真・詩作へ
・郷土研究ネットワークの形成(人材育成を含む)
・地域再発見モニター(自然観察等も含む)の募集と活躍の場づくり
・「まちあるぎ」の実施(魅力と併せて危険や環境阻害要因を点検)
・小中学校の総合学習・地域学習・市民の生涯学習活動との連携
・「マイタウン風土記づくり」活動の展開
・博物館ネットワークによる文化資源のデータベース化→(5)と連動
・IT活用の「バーチャル風土記」の世界づくり(文化・観光への活用)
・手づくりマップ・地域読本の制作
・小中学校の副読本づくり
・発表の場づくり(住民文化祭の開催、住民オペラ・ミュージカル・連句大会等)
 
○推進体制の考え方
・住民を主体に、郷土研究家(歴史・自然等)、学校、博物館、経済団体、観光協会、行政、企業等がサポート
・高齢者、障害者、子ども、IT自慢の若者など、多様な人々の参加を基本とする。企業や行政・団体職員も、個人としての参加を基本とし、適宜それぞれのリソース(職場にある様々な力)を持ち寄る方向が考えられる。
・活動拠点、情報集積の場所として、地域の博物館機能を育成・活用
・コミュニティ単位での活動をベースに、適宜市町村・広域圏で推進
 
○想定される効果
・内発効果:文化資源の再認識、住民同士の交流の促進、地域で生きる誇りの醸成
・交流効果:広域への文化受発信
 
【参考】眠れる文化資源の指摘例
 私が熊本県下の全市町村を廻ると、同じ町や村の中なのに、隣接する地域に自分のところと同じ種類の伝統芸能があり、しかも、両方とも不完全になってしまっている事実を、全く知らないと言う奇妙な光景にしばしば出会ったのです。
 球磨川沿いの町で話し合っていた時のことです。
 この地方には「若君様」「羅生門」「松原」などと名付けられた芸能が伝わっているはずでした。これらはいずれももともとは雨乞いですが、臼太鼓と一括して総称される芸能のそれぞれ一部分です。ところが、一つの集落では、今は「若君様」ならやっと出来ると言い、隣に座っていた人は、うちは「羅生門」という臼太鼓を伝えていますと発言しました。
 「いや、もともと若君様と羅生門とは、松原と三点セットで一つの臼太鼓だったはずです」と私が言うと、けげんそうな顔をしました。
 「どうして両方で一緒になってやらないのですか」と聞くと、「これまで少しも知りませんでした。たぶん、今は合併して一つの町の中にいますが、昔は別の村だったせいでしょうね」と言って笑い合いました。
 驚いたのは、このあと近くの村へ行ったら、そこでは「松原」をやっていたのです。三つの集落がまとまれば、一つの伝統芸能が掘り起こせるのですが、かつてはよその村であった歴史が、現実の農村社会に影響を与えているのです。
 
資料:
鈴木健二著「町おこし心おこし」(NTT出版、1994年4月刊)
 
 「ふぐ」料理が非常に人気の日間賀島を訪ねたところ、その仕入れ先が当社沿線の鳥羽だと聞いて驚きました。早速、鳥羽へ行って確認したところ、そのとおりなのです。だったら、地元でも食べられるようにと、地元と交渉を始めました。5年近くかかりましたが、「あのりふぐ」として売り出しました。天然ということもあり、人気が出ています。
(中略)
 沿線各地で見落としている観光資源は、まだまだあると思います。地元と協力しながら、自分たちの目で、足で、探し出したいです。
資料:
社団法人日本観光協会「月刊 観光」2002年4月号 「座談会 観光振興における鉄道の役割」
近畿日本鉄道株式会社 営業推進本部(販売促進)部長 下田正樹氏の発言
 
図表4−1 富士山撮影スポット案内MAP 富士五湖周辺
(拡大画面:237KB)
 
参考:筑波山の写真集と句集
・会沢淳著「2億4千万年の神々 会沢淳筑波山写真集」(1995/11 光村印刷発行)
・荒井栗山著「朝日俳句選書28 荒井栗山句集 筑波山麓」(2002/09 朝日新聞社刊)
 
(2)群像The Rute50「夢追い人たちとの対話」
 
○主旨
 対象地域の中には、歴史的に多彩な人物の輩出・逗留がみられる。それは、この地の歴史を見直し、彩る魅力・個性にもつながる財産であり、現在を生きる個人や地域にインセンティブを与える存在であるとも考えられる。
 偉人たちの目を通じてこの地を眺めたり、その志や精神世界にまで迫ることで、明日を生きるヒントや力を得ることができないだろうか。試みの一つとして、その世界を自らに引き寄せてみられるような仕組みをつくり、新たな文化資源としていく。
 
○内容
・ご当地輩出・逗留人物研究の推進(地元の人々の感性や地域観と照らしつつ、ご当地ゆかりの偉人たちの人間性・精神性に迫る。)
・偉人たちの伝記の編集・出版(「新風土記」の一環として「夢追人列伝」など)
・「異人たちとの対話」(ITにより、偉人たちの姿や音声をバーチャルに復元し、対話できるように展示)→(1)、(4)−(1)と連動
・「真夏の夜の夢−異人たちと語り合う」イベント開催(例:安倍晴明、将門、小栗判官、関父子、尊徳等を呼び出し、現在の首長も参加して地域経営を語り合うなど)
・「ゆかりの地」マップ&パンフレットの作成(地元手づくり+広域版)
・スピリチュアル・ツアー(偉人の精神世界に迫る旅)の企画→(1)、(4)と連動
・「ゆかりの地」間の交流(忠臣蔵サミット、尊徳サミット等への参加等)
 
○推進体制の考え方
・「新風土記」編纂の中でも、特に重点的なプロジェクトとして位置づけ、県・国レベルの研究者や技術とも提携(地元博物館及び文化行政がコーディネート力を発揮)
・コンテンツ制作は住民参加をベースに、ゆかりの施設・人材の協力を得ながら推進
・ITの投入には、企業やボランティアの参加でプロジェクトチームを編成
・「新風土記人物博物館」整備の検討
・作成過程も記録しておき、成果物とともに観光・学習活動に活用する。
 
○想定される効果
・内発効果
生きた地域学習の機会拡大、IT教育の推進、個人・地域が、今後を生き抜くためのヒントやインセンティブ・精神的な豊かさを得る。
・交流効果
来訪者が魅力的な観光・学習機会を得る;人物の足跡を共有する「ゆかりの地」同士の交流促進
 
*群像例
判官系
平将門、小栗判官、浅野氏、関父子
名君系
牧野氏、結城氏、笠間氏等
思想系
行基、親鸞、尊徳、安倍晴明、北畠親房、自由民権運動の志士等
芸術系
板谷波山、田中嘉三、木村蕪山、森田茂、山下りん、魯山人、青木繁、坂本九、中丸三千繪、現在の名人・作家たち
 
*先行事例
・テレビ番組「異人たちとの夏」(亡き人をバーチャルに再現、会話)
・新潟県出雲崎町等の良寛紹介







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更新日: 2020年7月4日

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