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東南アジア造船関連レポート21

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


(4)シンガポールの港湾
シンガポール港の概況(2000年)
【1】シンガポール港の概要
 シンガポール港は、世界の主要航路の要衝に位置し、世界中の約400の船社(うちコンテナ船社約250)により約130カ国700以上の港(うちコンテナ港約600)と結ばれている。
 
 アジア経済危機以降低迷を続けたシンガポール経済が99年4月以降順調に推移したことを受け、シンガポールの港も順風が吹いた。2000年には、14万5,383隻(前年比2.7%増)、9億1,018万GT(同3.7%増)の船舶が寄港し、総トン数において世界で最も忙しい港として15年間連続してトップの座を保ち続けている。このうち、コンテナ船が3億3,760万GTで37.1%を占め、次いでタンカーが対前年比7.8%増の2億9,450万GTで32.4%、バルクキャリアが1億3,250万GTで14.6%の順となっている。
 
 2000年の海上貨物取扱量は、3億2,559万トン(同0.1%減)であった。このうちの35%は石油ターミナルで取り扱われるバルク・オイルである。また、船舶用燃料は1,865万トン(同1.3%減)を積み込み、シンガポール港は世界最大の燃料油積込み基地としての地位も保持している。
 コンテナ取扱量は、1,709万TEUで、対前年比7.2%の伸びとなり、世界第二位であった。シンガポール港は、1990年に初めて世界一のコンテナ港になり、1992年にその座を香港に譲ったものの、毎年激しい首位争いを展開し、1998年には香港を抜いてトップの座に返り咲いたが、1999年、2000年と連続して僅差で香港にその座を奪われた。
 
 シンガポール港では、東南アジア地域のハブ港を目指して港湾施設の整備、コンピュータシステムを用いた入出港手続き等の簡略化、港湾サポート機能(タグ、燃料・食料等の補給、船舶修理等)の充実等、顧客サービスの向上に努めてきた。この結果、同港で取り扱われるコンテナ貨物の8割程度は周辺諸国へのトランシップ(積み替え)貨物であると言われるまでになっている。一方、マレーシア、インドネシア、タイ等周辺諸国で自国の貨物を自国の港から直接目的地まで輸送しようとする動きが活発化しており、近年、マレーシアのポート・クラン港、インドネシアのタンジョン・プリオク港、タイのレム・チャバン港等におけるコンテナ取扱量の増加率はシンガポール港を上回る伸びを示すなど、域内の港との競争も激しくなってきている。
 このため、一部の観測では、シンガポールは今後も東南アジアの中心的なコンテナ港の地位を維持する見通しだが、域内シェアは現在の約50%から2015年までに35%程度に低下するとしている。
 
<シンガポールの港湾利用状況(2000年実績)>
入港船舶 (トン数) 9億1,018万GT
  (隻数) 14万5,383隻
貨物取扱量 3億2,559万トン
コンテナ取扱量 1,709万TEU
燃料補給量 1,865万トン
入港船社数 約400社
シンガポール港と航路を持つ港 約700港以上
 
<シンガポール港の入港船舶の推移>
(単位;100隻/100万 GT)
 
<シンガポール港の貨物取扱量の推移>
(単位;フレート・トン)
 
<シンガポール港のコンテナ取扱量の推移>
(単位;100万TEU)
 
<世界の港のコンテナ取扱量>
(単位;1,000TEU)
順位 港名 2000年 1999年 伸び率(%)
1(1) 香港 17,800※ 16,211※ 9.8
2(2) シンガポール 17,040 15,945 6.9
3(4) 釜山 7,540 6,439 17.1
4(3) 高雄 7,425 6,985 6.3
5(5) ロッテルダム 6,300 6,343 △0.7
6(7) 上海 5,613 4,210 33.3
7(8) ロサンゼルス 4,879 3,829 27.4
8(6) ロングビーチ 4,601 4,408 4.4
9(9) ハンブルグ 4,250 3,738 13.7
10(10) アントワープ(ベルギー) 4,100 3,614 13.4
11(11) (中国) 3,993 2,984 33.8
12(22) タンジョン・プリオク(インドネシア) 3,369 2,119 59
13(16) ポート・クラン(マレーシア) 3,206 2,550 25.7
14(12) ニューヨーク/ニュージャージー 3,178 2,863 11.0
15(13) ドバイ(UAE) 3,059 2,845 7.5
16(15) 東京 2,960 2,696 9.8
17(14) フェリクストウ(英国) 2,800 2,776 0.9
18(18) ブレーメン/ブレーメルハーフェン(ドイツ) 2,712 2,181 24.4
19(17) ジオイア・タウロ(イタリア) 2,653 2,253 17.7
20(20) 横浜 2,400 2,173 10.5
21(23) サン・フアン(プエルトリコ) 2,393 2,085 14.8
22(21) マニラ 2,289 2,147 6.6
23(25) ラム・チャバン(タイ) 2,195 1,828 20
24(30) 青島 2,100 1,540 36.4
25(19) 神戸 2,031 2,176 △6.7
26(24) アルヘシーラス(スペイン) 2,009 1,833 9.6
27(27) 基隆 1,955 1,666 17.3
28(29) 名古屋 1,890 1,567 20.6
29(28) オークランド(米国) 1,777 1,664 6.8
30(26) コロンボ(スリランカ) 1,732 1704 1.7
(出典) Ports, Containerisation International and Containerisation International Yearbook 2000 Data 他。
注) (1)※は暫定値。
  (2)( )内は'99年の順位。







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