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米国における造船関係研究開発助成制度の実施状況と成果活用等に関する調査

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


I−3−4 製品設計・材料技術
<1> ワールドクラス材料基準(World class Material Standards)
期間:1999年9月−2003年9月、コスト総額:2,320万ドル(造船所1,370万ドル、NSRP ASE 950万ドル)
 本プロジェクトは船舶の引き合い作業を迅速化するためプロジェクトであり、造船所としてはNASSCO、エレクトリック・ボート、ハルター・マリン、ニューポートニューズ、インガルス、パートナーとしてAMSEC、Proteus、Vibtech、ファースト・マリン、Munro & Associates、ホープマン・ブラザース、インテグレーション・パートナーズ、ワシントン大学、ウェブ・インスティチュート、ミシガン大学が参加している。
 引き合いを受けた場合、ワールドクラスの造船所では建造船型が毎船比較的似ているので、限られた製品の中から、あるいは過去の豊富な契約の中から対象製品を拾い出し、引き合い資料を作成してコストや建造期間について最もリスクの少ない方法で迅速に対応している。米国の造船所は上記いずれの方法も実施不可能なほどに経験が少ないので、引き合い作業を迅速化するために本プロジェクトが実施された。プロジェクトは3つのサブプロジェクトから成り立っている。本プロジェクト全体で2004年には引き合い作業及びサイクルタイムが33%減ることを目標にしている。
 第1のサブプロジェクトでは共通種目データベースCID(Common Item Data Base)から図I−11に示すような中間製品アルバムが作られた。実際の引き合い作業では、船主から指定されていない機器や部材についてはサプライ・チェーンを利用して最適機種、コスト情報を得た後に、また船主指定機器や部材についてはそれらを入れて図I−11に示すような中間製品アルバムに入れておく。中間製品アルバムは機器や部材をそのまま入れる形ではなく、リーン方式を適用して各々の機器や部材に対しコストの安い形で入れられるようにブロック化されている。アルバムはその後の引き合いで何回も使用することができ、競争力ある船価を出せるように配慮されている。現在までCIDの中間製品アルバムには650の製品、730のサプライヤー及び45の異なったカテゴリーの740種類の製品タイプが収録されている。
 第2のサブプロジェクトは材料と各種設計基準の対応セットを準備し、引き合い作業を迅速化しようとするものである。プロジェクト・チームでは1,200セットを検討し、960セットの鋼材と艤装材のセットを作りあげた。
 第3のサブプロジェクトは、引き合い作業に必要な初期の流体力学、復原性、構造解析が容易に実行され、コスト効果の高い船が選べるようにするプロジェクトであるが本サブプロジェクトは現在作業中である。
 
図I−11 CID中間製品アルバム
(拡大画面:75KB)
出典:NSRP ASE
 
<2> 構造防火(Structural Fire Protection)
期間:1999年9月〜2001年2月、コスト総額:70万ドル(造船所35万ドル、NSRP ASE35万ドル)
 本プロジェクトは高速フェリーのアルミ合金製車両甲板に使用する防火塗料の開発を目的としたものであり、造船所としてはニコルス・ブラザーズ造船、グレイディング・ハーン造船、パートナーとしてカリフォルニア大学サンディエゴ校及びVTEC(塗料試験機関)が参加している。本プロジェクトチームはアルミ合金製車両甲板用に軽量、耐摩耗性で、かつコスト効果の高い塗装系をVTECにおE−119温度履歴を使って200℃で30分テストし、良好な成績を収めた。VTECはさらにディーゼル油の漏洩によって発生した火災に対する本塗装系の効果、他の塗装系との比較についても検証している。本塗装系の塗装コストは1平方フィート当たり2セントと従来の製品に比べ大幅に安い。塗装系の重量は1平方フィート当たり0.2〜0.4ポンドで従来製品の5分の1であり、塗装系自体のコストも1平方フィート当たり5〜80セントと従来製品の7セント〜1ドルに比べ割安である。本プロジェクトで開発された塗装系は上記のように数々の利点を有するがUSCGあるいはIMOの認可が得られるかどうかは不明である。







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