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米国における造船関係研究開発助成制度の実施状況と成果活用等に関する調査

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


II−6 NSRPの独自プロジェクト
 NSRPは以前から技術項目ごとに幾つかのパネル(委員会)を設け、独自プロジェクトの研究開発を行ってきたが、NSRP ASEの発足とともにパネルを改組し、ASE SIPの6つの主イニシアティブに対応するパネルと「溶接技術」「表面処理・塗装」「環境技術」の3つのパネルの合計9つのパネルで独自プロジェクトの研究開発を行っている。各パネルは6〜7名から構成されており、パネルの委員長は全て造船所関係者であり、他の構成員も圧倒的に造船所関係者が多い。最近の独自プロジェクトは全てNSRP ASEプロジェクトの穴を埋めるテーマが選ばれており、その成果は前述のようにNSRP ASEプロジェクト及び海軍の諸プロジェクトと同一の場で討論され、SIP目的の遂行に一役買っている2002年6月25日にNSRP ECBは本章<5>〜<15>の11プロジェクトに対する助成金を認可した。その総額は59万9,425ドルであるが、プロジェクト<15>は今後ECBが環境パネルの詳細プロジェクト計画を承認する場合にのみ有効と言う条件がついている。
 
<1>建造プロセス・ベンチマーキング(Shipyard Production Process Benchmarking)
期間:1999年5月〜2000年10月、コスト総額29万2,000ドル(造船所10万4,000ドル、NSRP ASE 18万8,000ドル)
 NSRP ASEの初期に米国を含む多くの造船所の建造プロセス技術ベンチマーキングを実施したプロジェクトで、ファースト・マリン・インターナショナル(FMI)が中心となり、同社の調査手法により実施された。参加造船所はアラバマ造船、アボンデール、インガルス、バス・アイアン・ワークス、エレクトリック・ボート、ハルター・マリン、NASSCO、ニューポートニューズ、トッド・パシフィツクである。まず米国の15の造船所がFMIで訓練された調査員による調査を受け、続いてFMI自身がヨーロッパの4造船所の調査を実施した。日本と韓国の造船所の調査はそれぞれ日本人、韓国人の調査員をFMIで訓練し、それらの人々が良いと思う自国の造船所を幾つか選んで調査させた。本プロジェクト報告書の詳細はwww.nsrp.orgで閲覧出来る。
 
<2>米国造船所サプライ・チェーン・ベンチマーキング(Supply Chain Benchmarking of U.S.Shipyards)
期間:2000年5月〜2001年11月
コスト総額:不明
 上記建造プロセス・ベンチマーキングを補填する意味で出されたプロジェクトでスポンサーはNSRPビジネス・プロセス技術パネル、先進購買研究センターCAPS(Center for Advanced Purchasing Studies)、バス・アイアン・ワークス、ボリンジャー造船所、カスケード・ジェネラル、エレクトリック・ボート、FWM、NASSCO、ニューポートニューズ、トッド・パシフイック、USMRが参加している。CAPSはアリゾナ大学ビジネス学部とサプライ・マネージメント研究所のジョイントベンチャーとして設立された研究機関である。本プロジェクト報告書の詳細もwww.nsrp.orgで閲覧出来る。
 
<3>国際取引支払い期間と条件設定の簡易化(Simplified International Commercial Terms and Conditions)
期間:2000年5月〜2001年10月
コスト総額:4万1,000ドル(NSRP ASE)
 スポンサーはNSRPビジネス・プロセス技術パネルであり、造船所、メーカー及びサプライヤー等からの多くの専門家が参加した。資材のコストを下げることはNSRP ASE SIPの重要項目の一つである。この目的を達成するための障害の一つは、買手と売り手双方を保護する簡易化された国際取引の支払い期間と条件設定のための雛形が米国造船業界にないことで、海外からの安い資材購入の機会を見過ごしている場合が多い。本プロジェクトではヨーロッパ及び日本の契約書が参考とされた。
 
<4>軍民両用多船種造船所(Dual−Use & Multi Ship−Type Facilities)
期間:8ケ月
コスト総額:6万ドル(造船所1万ドル、NSRP ASE5万ドル)
 スポンサーは施設・設備パネル及び造船生産工程管理パネル、他にバス・アイアン・ワークス、アボンデール、エレクトリック・ボート、アトランティック・マリンが参加している。
 本プロジェクトは多種の商船及び艦艇を同時に同一作業員で高い生産性を保ちながら建造串来る造船所の可能性調査である。現在米国の造船所は艦艇と商船を同じ造船所で建造しており、これが生産性を低くする一つの原因となっている。即ち本プロジェクトは米国の造船所の生産性が低い原因あるいは障害の調査であり、世界の軍民両用多船種造船所にベンチマーク調査団が派遣され、混合船種建造の利点、制約、影響等が摘出され、それらの造船所で建造される船のデータベースが作成された。本プロジェクトの最終報告書はLHPコンサルタントでまとめられた。
 
<5>造船所におけるすべり、つまずき、墜落事故防止の最善実施要領(Best Practices Guide for Preventing Slips, Trips and Falls in Shipyards)
 助成額3万5,500ドル、スポンサーは施設・設備パネル。NSRPの安全健康諮問委員会は造船所での事故クレームで件数が多いのはすべり、つまずき及び墜落で、これらが全体の25%を占めるとしている。本プロジェクートはすべり、つまずき及び墜落を防止する最善の実施要領を作成することを目的としている。
 
<6>産業熟練基準の展開―第2段階(Develop Industry Skill Standards)
 助成額4万5,000ドル、スポンサーは横断的課題パネル。2001年4月のNSRP横断的課題パネル・プロジェクトの第1段階を引き継ぐもので全国的に認められる熟練基準図書の作成を目指している。







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