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2002年度欧州造船政策動向調査

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


現代重工及び現代尾浦造船所
現代重工
 現代重工は世界最大の造船会社であり、その世界シェアは13%を超えており、大宇重工と三星重工を50%上回る。現代重工は造船事業(1999年度は同社の売上の56%)、エンジニアリング・機械事業、産業プラント事業、オフショア・エンジニアリング事業などさまざまな部門に多角化されている。
 
 現代重工で建造される船舶の種類は汎用のバルクキャリア、OBO(兼用船)、及びケミカルタンカーから、自動車専用船、RoRo船、LNG/LPGタンカー、冷凍貨物船、客船、艦艇船、及び特殊船にまで及ぶ。
 
 1997年から2000年6月までの財務報告書によると、現代重工は調査対象期間中、常に利益をあげていたが、その債務は非常に高水準である。しかしながら、同社は財務状況を大幅に改善しており、運転資本の削減、返済能力(現金の発生)、増資、及び資産売却により自己資本負債比率が特に改善している。
 
 現代グループの資本構造改善計画に従って、現代重工は自己資本負債比率を1998年末の239%から1999年末には111%にまで引き下げた。この債務構造の改善は主に以下の手段によって達成された。
 
資産処分:不動産処分(ソウルのオフィスビル)を含む1兆5600億ウォン
株式公開と株主割当発行:1兆100億ウォン
1999年の純利益:3222億ウォン
 
 以下の表は現代重工の収益力、現金発生能力、及び財務構造の改善を示したものである。
 
損益計算書の概要
年度(単位10億ウォン) 2000.06 1999.12 1998.12 1997.12
売上 3,270.1 6,327.3 6,959.7 5,889.1
総収入 725.3 1,191.9 1,559.1 1,131.9
営業利益 488.4 666.4 1,018.5 662.5
営業外収入 94.1 586.0 918.1 687.4
営業外費用 518.4 788.3 1,758.8 1,129.2
経常利益 64.0 464.2 177.8 220.8
特別利益(費用) 0 0 0 27.8
純利益 44.4 322.8 110.9 207.5
 
年度 売上経常利益率 EBITDA/金利負担 キャッシュフロー/総借入 自己資本負債比率
2000.06 2.0 3.3 30.0 132.7
1999.12 7.3 2.1 12.0 111.0
1998.12 2.6 1.9 16.5 238.6
1997.12 3.7 1.8 16.8 346.4
 
 同社が債務繰延または免除による非常に特恵的な債務と金利の救済を受けていないことは調査で確認された。逆に現代重工は直接投資または債務の相互保証を通じて危機にある現代グループ他社(現代電子など)を支援しているようである。1999年以降、現代重工は信託契約に基づき三湖重工に11億8300万ウォンの債務保証を提供している(三湖の項目を参照のこと)。この契約により、現代重工は三湖に経営サービスを提供している。さらに、現代重工は現代尾浦の株式を27.7%保有している。
 
現代尾浦
 現代尾浦は世界最大の船舶修理ヤードである。1995年以降、現代尾浦はその事業を新規造船にも拡大しており、1999年の総売上に占める新規造船の比率は62%である。過去5年間、現代尾浦はプロダクトタンカー、バラ積み船、多目的貨物船、海底掘削船、ケーブル敷設船、パイプ敷設船、FPSOなど幅広い種類の船舶を建造した。
 
 下記の表に示されているように現代尾浦は1997年以降黒字であり、自己資本負債比率は1997年の397%から1999年には87.8%に低下するなど、財務構造は大幅に改善している。財務構造の改善は株式の新規発行による売上及び投資資産の購入と処分による債務返済によるものである。
 
損益計算書の概要
年度(単位10億ウォン) 1999.12 1998.12 1997.12
売上 623.3 617.6 360.9
総収入 75.5 94.7 37.6
営業利益 58.5 69.4 29.2
営業外収入 97.8 72.6 34.6
営業外費用 93.9 100.3 49.3
経常利益 62.3 335.7 14.6
特別利益(費用) 0.0 -0.1 -0.5
純利益 43.3 12.1 12.1
 
年度 売上経常利益率 EBITDA/金利負担 キャッシュフロー/総借入 自己資本負債比率
1999.12 10.0 1.8 15.9 87.8
1998.12 5.8 1.6 23.4 194.6
1997.12 4.0 2.9 25.7 397.4
 
 調査も1997年から1999年までの監査済会計報告書のどちらも同社が非常に特恵的な債務及び利息の繰延または債務免除を受けていないことを確認している。
 
 その結果、調査は現代重工も現代尾浦のいずれも債務または金利の救済を通じて補助金を受け取っていないと結論している。







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