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平成15年度 通信講習用 船舶電気装備技術講座(レーダー、AIS・VDR・GPS編)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導等
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


4・2・3 配置計画
 VDRの発注後、必要に応じて、上記の調整を行い、インターフェース条件の確定、副パネルを含めた機器配置の確定を行う。
 VDR関連機器配置における一般的注意事項は次のとおりである。
(1)保護カプセル
 保護カプセルの配置については、磁気コンパスからの安全距離を確保すること、索具その他障害物を避けること、浮揚式の場合には、周囲に浮揚の妨げとなるような障害物が存在しないこと、浮揚式及び非浮揚式いずれの場合でも、潜水夫、遠隔操作潜水回収機(ROV)、ロボットアーム等によるカプセル引き外しを配慮し、可能な限り周囲に引き外しの妨げとなるようなものが存在しないよう配置すること、可能な限り船体中央線の近くに設置すること、潜在的火災発生源(燃料タンク付近等)から離すこと、機械的損傷を引き起こす原因となるものから離すこと、メインテナンス目的でアクセスしやすい場所を配慮し配置すること。保護カプセルの取り付け方法、電線接続方法は、VDRメーカの指定する方法とすること。
(2)主パネル
 主パネルの配置については、基本的に、工事の容易さ、電線長制限、ノイズ等の面を配慮し、電線長を最小化する様に配置する事に集約される。主パネルは、操舵室内の海図区画あるいは、操舵室内の倉庫区画等が通常一般的に装備される区画であるが、その設置条件としては、周囲にヒータ等の高温物がないこと、湿気の少ない場所を選ぶこと(窓際、手洗い場所等可能な限り避ける)、また、操舵室の視界をさえぎらないような位置に配置すること等である。
 主パネルが、操舵室内に装備される場合、VDRのアラーム表示を主パネルの上で行えば、アラーム表示器を単独に装備する必要はないが、主パネルを操舵室の倉庫区画等に装備の場合、アラーム表示を操舵室の見易い場所に装備する必要がある。
 その他、配置の注意点としては、操作、メインテナンス等の為、容易に近づけるよう配慮すること、また、機器に接近するための通路、前面スペース等は、700mmを考慮の事などの点である。
(3)副パネル
 インターフェース用の副パネルについては、操舵室コンソール等に組み込む場合が考えられる、コンソールメーカと十分に物理的、電気的インターフェース整合、納期整合等の調整を図る必要がある。
(4)マイクユニット(船橋音響用)
 マイクユニットの配置について、指揮する場所(Conning Station)、レーダー指示器、海図机等の船橋内の作業場所の会話(音響)を記録する目的で装備される。
 具体的には、船橋中央、船橋左右舷、ウイング左右舷、海図区画、主レーダー付近、無線機付近等であるが、船橋の寸法によっては、幾つかの場所を集約することも可能である。マイクユニットの装備場所は、これらの場所付近の、壁、天井にマイクを埋め込む、あるいは、コンソール上にマイクを組み込むなどで、配置と設置方法を決定する必要がある。
(5)プレイバック装置(データの再生装置)
 規則上装備が強制されるものではないが、プレイバック装置(データの再生装置)を装備する場合、これは、海図区画あるいは船長室等に置くのが適当である。
 
4・2・4 系統図・電路設計
 機器配置の確定にともない、系統図の確定、これに基づく電線配置、電路配置等の電路設計を行う。ここで作成する系統図の参考例を、図4・5に示す。
 電線の種類に関しては、VDR供給者の指定する電線を使用する、あるいは、VDR供給者に支給させるということで対応するが、一般に、VDRの入力系統の電線については、ツイスト線のシールド付きを使用する場合が多い。
 電路設計に関しては、VDR関係の電線は、電源線を除き、すべて敏感電路系統で扱う必要がある。敏感電路関連のケーブルの布設、ノイズ、ノイズの除去、電路の分離、遮蔽等の扱いについては、レーダー装備艤装工事編「2・3・6 ケーブルの布設」の(8)項(149ページより)参照のこと。
 
 
図4・5 VDRの系統図
(拡大画面:102KB)
 
4・2・5 承認図・工事図の作成
 システム構成図、入力点リスト、系統図等を承認図として取りまとめ、当該機関に承認提出を行う必要がある。
 承認の取得後、電路図、取付け図、取付け要領書、試験法案等を加え、工事図として使用する。







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